Weekly Collumn 
  
VOL1110:2021年10月25日
○TRACER900の足回りの続き
 TRACER900の1回目の車検がありまして、先日仕上がりました。まあ特に問題がないので点検+素通しで楽勝で通るんですが。で、その際にバイク屋で「エア圧を指定空気圧にするとエア圧が足らないような挙動になる」という相談をしたところ、フロントサスのOH時にダンパーのTEN側も触ってるからそこじゃないか、という話に。そこでまず「普通に走ってヘンなハンドリングにならないセッティング」を出そうとしたのですが、その前に現状何段抜いてるか調べたところ、なんと全閉から17段!完全に無印09用のノーマルセッティングでした。結果、TEN側は11段戻しで落ちつています。日曜に余呉湖を往復してるのですが、その際は撮影機材満載でフルパニアだったので、今後ほぼ空荷で走って見て様子をみてみようと思います。

○駐車場と二輪車
 ネット記事で「四輪用駐車枠に二輪車を止めるのは法的にどうだ」というネタが上がっていました。これについては記事でも言及されているとおりで、駐車場法に従えば法的にまったく問題がない、となります。法は基本的に「自動車を駐車する場所」として駐車場を定義しています。じゃあ二輪車はダメなんじゃないのとなるわけですが、この自動車の法的な定義が二輪車については「排気量が50ccを超える二輪の自動車」となっていて、ようは車輪の数が少ない自動車という扱いになるんです。ちなみに50t未満の原付1種については自転車の延長なので自動車扱いになりません。だから、極端な話でいうと、高速道路のSA/PAで四輪の駐車枠に4台とか二輪車が止まっているやつは全く問題がない、ということになります。一般の有料駐車場で二輪車を制限しているところがあります。あれは施設管理者側が安全上の問題で二輪車を受け入れの対象外としているからです。また、行政が二輪車の駐輪場設置について及び腰なところが多いことですが、125cc未満の二輪車を受け入れる駐輪場については自転車に関連する法律で処理できるので、行政としても設置根拠をつけやすいそうです。一方で125cc以上だと完全に「二輪の自動車」扱いになるので駐車場の整備になってしまい、行政として設置根拠を設定するのが結構大変になるそうです。
 
○片側2車線の道路で逆走する老人たち
 CBCテレビのアナウンサーが出勤中に遭遇した時のドラレコ映像で報道されていますが、私もちょっと前にこういう高齢者の逆相野郎と遭遇しています。この動画でもそうなんですが、反対車線を堂々と逆走し、その先のロードサイドの店舗へ入ったり脇道へ行ったりしてるんです。私が遭遇した時の高齢者もそうだったのですが、「行きたい場所が対向車線にあるから仕方がないだろ!」という言い分でした。おそらく、このアナウンサーが遭遇した高齢者もそういう人なんだと思います。ドライブレコーダーが普及し高齢者の逆走についていろいろ言及され始めたころは認知機能の低下じゃないかと言われていました。しかし、私自身も遭遇した案件の通り、中央分離帯が設置してあるような道路でわざわざ逆走してくる高齢者って結構確信犯的にやってるんですよ。回り道するのが面倒くさい、そういう理由で。認知機能が低下している高齢者よりさらに運転を続けさせてはダメなタイプでしょうね。
 
○信用を失うって話
 個人もですが会社がBtoBで信用を失うと怖いなって話を最近聞き及びました。A社には以前に客先からの信用も厚く的確に仕事をこなす技術担当者X氏がいました。が、指揮命令者の個人的な嫌悪感情もあり、数々の暴言を浴びせるとともに低待遇だったためにX氏は同業他社へと転職します。で、A社は後任を募集するのですが待遇が悪すぎて当然ロクな人材が見つからず、結局X氏在籍中に指揮命令者が本来所属する親会社経由の縁故採用で採用したY君を後任に据えました。このY君、理系的素養が皆無でずっと文系の接客業だったのですが、技術担当となっても顧客からきた依頼書を右から左にする程度のことしかしておらず、部品リストからパッケージの不具合を見つけるだとか、回路図のおかしな点を探す、客先の困りごとに対して逆提案を行うなどが一切できない奴でした。でまあ、実は客先に知り合いが多いこともあってX氏退職後のY君絡みの顛末を色々聞いていたのですが、A社は大口の客先M社からの信用を徐々に失い、コロナ騒ぎで新規開発が失速したよりもはるかに多くの受注を失ったそうです。価格で勝負できるならX氏がやってたような仕事が出来る同業他社に任せた方がいい、という奴です。A社の中でのX氏の評価は指揮命令者がボロカスに評価するのでかなり低いものでした。一方で客先M社での評価は非常に高く、彼が転職するとなったときに残念がる声が多かったそうで、A社の営業担当へも懸念の声が上がったそうです。主要顧客が1社に頼りっきりなのもヤバいし、指揮命令者の個人的感情をベースに実際の仕事を正しく評価できなかったので後任人事にも失敗したこと、その後任の問題もあり大きく信用を失ってしまったこと。こっちも笑ってはいられないなとも思いました。
VOL1109:2021年10月18日
○図々しい話
 新聞記事からなんですが、福島から山梨に自主避難とかいって移住してるJKが県立大学の指定校推薦を受けようとしたところ、本人・親ともに県内に住民票がないので推薦入試の対象にはならないとして出願拒否されたということです。ちなみに受験資格の中にははっきりと「保護者もしくは受験生のいずれかが山梨県内に住民票を持つこと」とあるそうです。ここまではきっちりとルールに則って正しいですよねって話です。ところがここから先がめちゃくちゃ変な話でして、JK側が「自主避難者から入試の機会を奪うのはおかしい!」とキレているんだとか。そもそも、この一家が主張しているのが「福島県からの避難者は18歳までの医療費補助などを理由に住民票を移していないケースが多い。避難者登録もしており、配慮されるべきだ」というやつです。ようは医療費補助目当てだったり、原発事故による行政による補助を目当てにわざと住民票を移さず、自主避難者だと主張しているセコい人たちがたくさんいるということです。また、さらにおかしい話が山梨県の対応で、そもそもこれについて山梨県側もこれまでの主張を貫くべきなところをなぜか「来年から規定を変更する」と言い出しています。大体、こういうのって声のデカイ人たちが人数揃えて連日県庁へ押しかけて自分たちの主張を押し通して実現させているものです。こんな図々しい話が今も罷り通るってのが正直信じられません。

○扁桃腺炎
 この間うちから調子がよくなったり悪くなったりでずっと微熱が続いているような状態だったのですが、10月頭になってとうとう思いっきり熱を出してしまい、医者にいったら扁桃腺炎とのことでした。で、久々に40度からの熱を出してしまったので会社を休む羽目になったわけです。40度も熱を出すとマジでつらいので起きてても寝ててもアレなので暇つぶしが必要になってくるわけですが、頭空っぽにしながら延々と流せる何かと思って見始めたのがガオガイガー。なんか見たくなったんですよねえ。というわけで休んだ2日間であっというまにゾンダー編は全部見ちゃいました。このアニメ、久々に見ていて思ったのですが、案外と大人が見てもそこそこ楽しめるように作ってあるということです。他の勇者シリーズとかって結構子供向けが前面に出てる感じがしたんですがガオガイガーってハナから大人を意識していた感はありますね。その後、ちまちまと続きを見続けてFINALまで全部見ました。そういや見てないなあと思って最近はベターマンを見なければと思っています。ガオガイガーとリンクしてる話で最後はガオガイガーvsベターマンなんて戦いになるやつですし、見とかないとダメですよねえ。
 
○二輪車の運転と基本セッティング
 よく、どんなスポーツでも正しいフォームからという話があります。二輪車の運転もこれと同じでして、正しい運転は正しいフォームから生まれてきます。で、この辺で稀に聞くのが「ステップの上に立って車両をコントロールできない」という話です。実際のところ本人側と車両側の両方に問題があってできないことが多いのですが、まずは正しいフォームに合わせれば結構解決することが多いです。バーハンドルがついてる車両の場合、多くのユーザーは買ってきたそのままのハンドル取付角度で乗っていると思います。あのハンドル角って実は最大公約数的な位置に仮セットしているだけなので、乗り手の体格や乗り方に合わせて本来はちゃんと調整するべきところです。私の場合、TRACER900、XT250セローともに結構上にあげています。TRACERの場合は純粋にシートに座ってハンドルを握った時の手首の角度が合わないという理由でした。セローの場合、座った時もですが、それ以上にスタンディングの時に垂れ角が合わなかったので、そこを合わしこんだら10度以上起こす羽目になった、という感じです。当然、ハンドル角が変わればレバーの位置も変えることになります。ちなみにスイッチ類はハンドルの穴とスイッチのポッチで固定されてるので、ポッチを削り飛ばさないと変更できません。ハンドルの取付角を正しい位置に持ってくるだけでオートバイのコントロール性は大幅に変わってきますので、この辺は試行錯誤して調整してみてください。
 また、当然ながらペダル位置も結構重要になってきます。シッティングとスタンディングで足首の角度が変わるから当然なんです。セローの場合、新車のブレーキペダル位置はステップの位置より相当下に下がっています。これは基本的にシッティング&ライディングシューズで操作する前提で調整されているからです。この状態でスタンディングで走った場合、ペダル位置が下過ぎてまともにリアブレーキが操作できません。オフロード走行する場合に下り坂や低速ターンなどでリアブレーキはかなり多用します。ここでも自分が立った状態で適切に操作できるペダル位置に調整する必要が出てきます。当然、チェンジペダルについても同様で、使う靴や走り方に合わせて調整が発生します。ここをすっ飛ばしてるのはいろいろまずいです。車両に体を合わせて馴染ませるのも1つの手ではありますが、そもそも調整シロのある部分については自分に合わせてちゃんと調整するのも安全運転の1つですよ、という話です。
VOL1108:2021年10月04日
○Forma Adventureを買った
 今の会社に転職し4JGセローをオフ仕様に戻してからずっと狙っていたブーツだったんですが、2年半ごしにやっとこさ買いました。250に乗り換えて車輛にも乗り慣れてきてオフでも色々遊べるようになってきたしってことで購入を決めたんですが、最大の決断点はFC-Motoで買うと国内の半額で引っ張れるってことでした。岡田商事の価格と倍ぐらい違うのは輸入に関する費用や利益、返品対策だと分かってるので仕方ないんですけどねえ。Formaのブーツ、最大の問題点はそもそも現物を置いてるお店が限りなく少ないので試着できないことでした。これについては神戸の某店や伊丹の某量販店に実物が置いてあったのでサイズ確認に使わせてもらったという訳。
 で、実際に200kmくらい履き慣らしにいってきました。昔のモトクロス用ブーツと違ってエンデューロブーツなので元々革が柔らかいのもあり、オイル慣らしだったり、乗車前の歩行慣らしがほぼ必要がなく、オイルを塗らずに履いて歩いてみたら普通に歩けてしまってびっくりしました。また、セロー250に乗った時も元々ペダル位置はブーツ用に調整してあったのもあり違和感なくすっと乗れました。若干チェンジペダルが低いのでちょっとだけ高くしないと駄目っぽいですがその程度。系統的にはガエルネのED-PROと変わらないですね。バックルの耐久度がどの程度かは分からないですし、ソールがやられたときの張り替えとかも結構大変そうな構造で、その辺がネックかなと思っています。

○CDはCDでいいモノだぞ
 ちょっと部屋をガサゴソしてたらなくしたと思っていたANIMETAL MALATHONのCDが出てきたのでBGMとして流しながら作業していたのですが、よく考えたら音楽メディア=ストリーミングor音楽ファイルで育った世代だとこのCDみたいな編集って分からないんだろうなって思いました。というのも、CDって収録時にちゃんと曲間のギャップを指定してあるんですよ。通常は5秒のギャップが設定されています。しかし1枚のCDをまるっと1曲のように収録しているアニメタルマラソンみたいなCDの場合、曲間のギャップが0秒になっており、曲選択で頭出し可能な上に最初から最後まで1曲のように途切れずに聞こえるようになっています。ところが音楽再生プレイヤーの場合は曲毎に読み込みを行うため必ず曲間でギャップが発生します。こういう楽曲の場合、MP3で再生するよりデッキで再生したほうが都合いいんですよね。それをCDで音楽を聞いたことがない世代は知らないんだろうなって思いました。

○ラーメンって体に良くないんだぜって話
 次郎好きの人がよく野菜もとれて次郎は完全栄養食みたいなノリで色々言っていますが、ラーメンを中心に食レポしていた人がある日突然心臓の病気でお亡くなりになったという話が流れてきました。その話を聞いて思い出したのは、バイクでドカ盛の店ばっかり狙って食い歩きして食レポし必ず間食していたとあるライダーのことでした。個人ブログ全盛期に彼を見つけて活動エリアが似ているので多少はお昼の参考にしていました。で、あるときとある出先の店で彼と偶然遭遇するわけですよ……。私自身は正直結構デブな方に入るんですが、その日の同行者が「風早君が普通の人に見えるね」と。それくらいふくよかでした。月日は流れ3年くらい経った頃かその人のブログを参考にしにいったら長らく更新が止まっており、風のうわさでは就寝中に突然死されたとのことでした。私はもうそのころ、30代半ばでしたがドカ盛は完全にダメになっておりそういう店は全部ターゲットから外していた頃でしたが、私より15歳は年上の彼はツーリング以外でも結構ドカ盛を召し上がっておられたようでした。食事ってほんとストレートに身を滅ぼすなと実感した出来事でした。
VOL1107:2021年09月27日
○ヒガンバナ
 おそらくヒガンバナだけを狙って撮りに行くという初めての撮影をやってみたのですが、案外難しいですね。猪名川町をぐるっと回ってみたんですが、結局どこでどう撮っても自分の腕では同じような構図になってしまい、10か所くらいで撮ってあっという間におわりました。あと、花が咲いてからしおれるまでの時間が結構短くて1週間くらいしかないみたいってのもよく分かりました。19日にツーリングに行ったときに咲いてるなと思って色々チェックをして23日に撮影にいったらもうしおれていたパターンでした。来年もう一度狙ってみようとは思いますが、どうやって絵作りを工夫していいのやら。

○プログラマなのにCが出来ないのに
 IT系のプログラマーなのにCが出来ない若手が結構いるという話が流れてきてびっくりしました。いや、Cってプログラミングで基本みたいなもんだろうって思ったのですが、最近の新卒ってそもそも学部時代からJavaだのPythonだのをメインに触ってきているようで、そもそもCを触ってないみたいです。現場次第では当然Cは必要になるし、組み込み系とかになったらCとアセンブリが出来ないと結構どうにもならないと思うんですがねえ。で、大体最初に躓くのが1.ポインタと配列、2.アドレスがよくわからん、3.includeとかその辺の最初の外部コマンド取り込みの宣言がよくわからん、らしいです。あと、学校でCを習う時にメモ帳でやってたらしいんですが、セッティングがマズくて半角全角の空白の違いが判らなかったとか色々トラウマがあるみたいです。私も少しだけCは触ります。PC-98時代はVZだったし、Windows2000以後はサクラエディタで作業をしています。その際、フォントは等幅フォントを必ず指定しています。そうすることで空白が半角か全角かをチェックできますし、ファイルのモードをCで指定しておけばそれに合わせて表示をちゃんと変えてくれるのが便利です。プロだったらそういうツールの工夫も必要だとは思うんですが、彼らはそういう工夫すらしないんですかね。

○整備士のなり手が急減してる話
 まあ単純に賃金がクソみたいに安い割には重労働だってことなんですよね。日本人ってなんかこう、市販の道具は壊れずノーメンテで動いて当然とか、壊れた場合も修理費は限りなくタダでとか、そういうヘンな考えを持ってる人がやたら多いと感じます。だから自動車の整備費についても徹底的にケチる人が多いと思います。例えば定期交換必須の油脂類や冷却水でも「もう変えなければならないの?」でケチった挙句、潤滑不良や冷却不良でエンジン壊してサヨーナラって話は結構あります。また、ベルトのスベリ音が凄い音を立ててるのに気にしてない、タイヤがカーカスまで見えてるのに放置、そもそも停車すると油漏れetc……。そういうのを整備士が予防整備で交換提案するとボッタクリ扱いするんですよねえ。で、1円でも安くと値切ってきますし、何かあれば整備士が悪いと言い出します。そりゃみんな整備士になりたがりませんよ。そういうところ、意識を根底から変えていかないと駄目なんじゃないかなって思います。
VOL1106:2021年09月20日
 日本でキャッシュレスが進まない件でgdgdいう奴がいたので一発書いてやろうと思ったら1か月半くらい前に同じことを書いてたのに気づきました。ちくしょー。

○エネルギー収支と不都合な事実
 以前、アイドリングストップが流行り出したころに「非対応のクルマでやるのはいろんな意味でマイナスの意味しか持たないのでやらないほうがいい」というとやたら反発されたのを覚えています。アイドリングストップに対応してない従来車でやった場合、バッテリーの寿命が1/4くらいに減り、通常10万キロ以上は持つとされるセルスターターが2万キロくらいで破損してしまうんです。で、それで浮かせたガソリン代は当然交換費用と工賃で吹っ飛びますし、部品の製造と廃棄、整備作業などに伴うエネルギー消費でエネルギー収支も大赤字になります。でも目先の数字に誤魔化されて飛びつく奴らにはその辺を冷静に判断することができないんですよね。
 で、この件ですが、最近流れてきた話がまあさもありなんでした。もう数十年前だかに自動車工業会かどっかが「定期的に環境性能の高いクルマに乗り換える」vs「古いクルマをメンテして使い続ける」で製造から廃棄までを含めたトータルのエネルギー収支を調べ比較したそうです。するとまあ結論としては「一度買った車を後生大事に修理しまくったほうが環境には良い」という風になったそうです。そりゃたしかに自動車メーカーにとっては不都合極まりないですよね。この手の議論は前から色々あるんですが、実際に欧州だと20年以上にわたって維持されてる車はヒストリックカー扱いで税の減免があったりと、古いクルマを丁寧に長く乗るのもいいことだという文化が根付いているそうです。一方で日本人。賃貸住宅事情からみてもやたら新品大好きなんで、自動車だってホイホイと新車を買いたがります。そして新車を買わせるほうが自動車業界が潤うので経済を回しやすくなる、なんていう理由で古いクルマの保護にめちゃくちゃ消極的なんですよね。この辺をもうちょっと理性的に判断できるひとたちが省庁にいればいいんですけどねえ。
 
○勝手踏切で捕まった馬鹿議員の件
 共産党の撮り鉄ヴァカ議員が勝手踏切に入り込んで撮り鉄してて警察に捕まったそうです。ばっかでぇ……。こういう事案が自民党の議員から出たら国会を延々空転させてひたすら政局にし、政府与党を徹底的に何か月も吊し上げる癖に、自分たちの側からでたらひたすら消火作業にいそしんでるのがクソみたいですよね。で、twitterでは2008年に広島の芸備線で起きた「線路をアスファルト舗装して勝手に踏切を作ったジジイ」の案件の写真を使って「ここに立ち入ったんだから気づかなくても仕方がない:みたいな擁護を始めていて笑えました。まあ、私も見覚えのある絵だったのでソッコーで答え合わせして撃墜しましたけどねえ。その川添議員曰く、「普通の踏切かと思った」なんて言い訳してたらしいんです。現地の写真みたら普通に線路そのままなんで見間違うとかありえないですし、現地の警察が定期的に取り締まりする狩場にしてるくらい有名な場所なので、いやはや脇があまいというかなんというか。また、野党支持者からは「選挙の時期を狙って書類送検しやがって」みたいなことも言われていました。しかし、この手のくだらない案件の場合、逮捕から送検まで時間がかかることも多く今回も1年くらい放置だったようです。
 
○45歳定年にしたらどうなるんだろう
 サントリーの馬鹿経営者が定年なんて45歳でいいんちゃうん、みたいなことを言ってて乾いた笑いも出なかったのが少し前のことですが、ネットでは「じゃあ実際に45歳定年にするとしたら会社の中身ってどうなるんだろう」みたいな話になっていました。この45歳定年って要するに「終身雇用を前提とした既存の給与規定」に基づき低賃金で若手を使い倒し、45歳になった時に上の人間のメガネにかなった奴だけ別待遇で再雇用、あとは放り出して足らない人間は非正規でって流れだと思うんですよ。この話の行きつく先はごく一部の正社員の仕事とそれ以外の非正規の仕事って形に収れんしていくのがパターン。こうなってしまうと何年かすると正社員が現場の末端の業務を理解できず、上に上がっても下のことがよくわからずに会社を潰していくんですよね。これで結構派手に失敗したのが某鉄道会社。末端の駅員を全部子会社の社員にして別会社にしたら鉄道部門ですら駅務を良く分からない中堅が増えていき、慌てて駅員を自社社員に戻したってやつ。サントリーのあの社長、そういうの全然見てないんだろうなあ。
VOL1105:2021年09月13日
○携帯の珈琲豆入れ
 海外のメーカーが出してる「携帯珈琲豆入れ」のCMがtwitterで回ってきて現物の写真をしげしげと眺めていたのですが、かなりしっかり作りこんであるのに1100円っていうお値段で「うわ、やっす!」となりました。全体がアルミ削り出しで作られており蓋はネジになっています。また、全体にローレット加工が施されており、蓋にはちゃんと溝きりでパッキン設置、表面仕上げはアルマイトと相当な工数と手間が掛かっています。これで1100円ってやっすいなあ、と思いました。んでまあ製造国を見たらやっぱりC国。あれを1100円で出せる工業力ってマジで侮れなくなってきてるなーと思いました。

○最近のSUVの視界の悪さ
 この藤田エンジニアリングさんのツイートが凄く象徴的なんですが、最近流行りの街乗り仕様のSUVってマジで視界が悪いんですよね。で、車庫入れとかはセンサーとカメラに全面的に頼ってるような人が殆どなわけですが、結果的にこういう駐車場での衝突事故や当て逃げ事故が多発しているとのことです。別ルートというか保険代理店(幼馴染の父上)経由でも「風早君の車って小さいからマジで当て逃げされんの気ぃつけや」と釘を刺されたくらい、最近はこの案件が多いそう。あの手の車を運転してる人たち、たまたま当たったのがクルマだったからよかったものの、人間に当たってるとって考えたことないのかなって思いますね。

○それ、無料じゃないです
 最近、特にAmazonがはびこってからみんな言うようになってしまった「送料無料」って言葉が結構嫌いです。というのも送料は無料となると配送という仕事には費用が発生しないと思い込むヴァカがたくさん出てくるからです。実際には発送元からベラボーに叩かれまくった費用で料金が発生しており、その費用は発送元が負担しているってのが実情です。だから正確に表記するには「送料無料」ではなく「送料は弊社負担」と書くべきなのです。これ、景表法とかで規制してもいいくらいだと思います。同様の話で出てくるのが「インターネット無料」という賃貸の話です。特に学生向け集合住宅などでは「インターネット接続は無料」と謳ってるところがあります。これも本来は無料なんかではなく実際には共益費に接続料が含まれていると考えるべきものです。また、機器の維持更新に関しては自分が支払っている家賃から分割で捻出されており、その積立によって大家が維持管理しているのが本来の姿です。これについても「接続料は共益費に含まれる」と明記するべき案件だと思います。また、そういう明記が足りてないのでなんでもタダと勘違いしてる間抜けが増えていますので、基本的に無料でどうこうというサービスはないとしっかり学んでほしいと思います。

○スマートフォンとストラップ

 スマートフォンにはストラップ付けない原理主義みたいな人は結構見かけます。特に林檎の絵の描いた奴を持ってる人がその傾向が強いんですが、ケースにも入れずにそうやって扱ってる人の多くが画面バッキバキなのがこれまた笑えます。上の話とも繋がるんですが、サービス提供側がある程度費用を出してしまってる都合上、自分が手にしている道具が10万前後も本来ならする高額な装置だと理解してないんだと思います。で、そういう人がこの間アホなアンケートを取っていました。曰く、「紛失防止目的でストラップを付けている人がどれくらいいるか」というものでした。やー、普段ストラップを使わない人からしたらストラップの設置目的は「紛失防止」になっちゃうんだな、ゲラゲラ笑ってしまう案件でした。その人も含め多くのストラップ不使用者はおそらく、私のようなストラップ常用者の使用目的が「脱落防止」だとは思ってないっぽいです。私はガラケー時代、P505iTVを仕事中に排ガスのタールトラップの中に落として水没死亡させています。胸ポケットに入れていたら脱落したパターンです。以来、必ず首掛けストラップを使い、前かがみになって脱落するとマズい時はクリップも併用するようになりました。私の周りでもストラップ使用者の使用目的が大体みな脱落防止です。
VOL1104:2021年09月06日
○副鼻腔炎が再発した件
 月初からずっと微熱が続いたりして調子が悪かったのですが、とうとうまた咽頭やら目の周りやらが痛くなりまして、こりゃおそらく副鼻腔炎だなとなりました。で、定期通院日じゃないけど耳鼻科にいってレントゲンを撮ったらやっぱり目の周りの副鼻腔が真っ白になっていました。うーん、ガッデム。つまり咽頭の炎症はオマケ(鼻づまりが原因の口呼吸由来)でしかなく本丸はまた副鼻腔炎だったようです。で、それが月曜日の話で、先週来から続いてる投薬のせいか、やっとこさ改善してきたのが日曜日でした。普段土日は目覚ましを掛けていません。が、最近はずっと鼻づまりで明け方には起きてたんですが、日曜に限れば起きたら9時前という爆睡っぷりでした。私の場合、睡眠の質の良し悪しが血圧にも直結してますので、この調子で副鼻腔炎が改善してくれるといいんですけどねえ。
 
○TRACER900のフロントサスをOHした
 うちのTRACER900にはMT-09 tracer用のKYBスペシャルフロントサスが入っています。元々10Valvesの仲間のワルダーさんがMT-09 tracerに付けてた奴ですが、10SPに乗り換える際に私に前後セットで譲ってくれたものです。で、履歴を調べるとワルダーさんが1000kmくらい、前のMT-09 tracerで概ね7000kmちょい、今のTRACER900で4000kmくらいとトータルで12000kmくらいです。この程度でオモラシするわけはないんだけどなあ、と思いつつ、こいつはインナーのコーティングがDLCだから条件が違うよなとも思いつつ、オモラシしてるのでオイル交換をお願いしました。で、土曜に引き上げてきたのですが、その際に店がCOMP側だけ標準ダイアルに戻していたそうです。家まで2km乗ってみた感じは「なんか前輪のエアが若干足りてないとき」な状態。日曜にバシへ買い出しに行くついでにセッティング確認をするつもりだったので、念のためCOMP側を標準+2にしてみました。結果、かなり良好な動きになりました。前に比べるとおそらく4段くらいCOMP側が抜かれてるはず。オイルが変わったことで動きのスムースさも戻って来ていますし、当面これで峠とか走って見てセッティングを見てみようと思います。
 
○そこ壊れるんかよおいおい
 鉄砲玉さんのスモールライトなんですが、その日曜に日本橋にいったときにシリコンハウスで買ってきた「凶悪に明るいウェッジ玉なLED」に交換していたのですが、ついでにボンネット内を一通りぐるっと確認して見つけてしまったのがクーラントのリザーバタンクの破損でした。え?ここ壊れるの?ってのが正直な感想なのと、実を言うと外から押されたように壊れてるので、これ多分車検で預けたときにディーラーが壊してる可能性が高いんですよね……。まさか壊すとは思ってないので誰も多分点検してなかったんだと思います。液面より上で割れてますし。それでまあ慌ててディーラーに電話してとりあえず部品を引いてもらおうとしたらなんと日産が棚卸中なので在庫が週明けにならないと見れないっていうんですよ。仕方がないのでアルミテープ巻いてからガムテでぐるぐる巻きにはしておいたんですが、部品が来るまではちょっと動かしづらいなあ。ちなみに最近手に入れたサービスマニュアルを見ていたのですが、K11マーチのリザーブタンクって前期と中後期でモノも違えば設置場所も違うみたいです。前期はバッテリーの左横のボンネット左舷側なんですが中後期は右ライト直後の右舷側。しかも容量が倍くらい違うんで、なんかで対策品に変わったのかなという感じです。当然、元々リザーブタンクは左側だったということはエアインテークの配管も違うということ。前期だとリザーブタンクがあるところに中後期だとエアインテークとレゾネーターがありますからね。
 
○事故時の負傷者とヘルメット
 イラストレーターのエストレマラチオさんがイラストで「緊急時のヘルメットの脱がせ方」というの描いておられて内容的にはすごく正確なことを描いていました。しかしこれ、1つ大事な点が抜けていました。というのも頭部をぶつけている事故の場合、脳or脊髄が既に損傷している可能性があります。また、損傷していなくても頸椎が折れている可能性もあるんです。だから、SHOEIやAraiに最近は装備されている「エマージェンシー・エジェクト内装」の機種でない限り、救急隊の現場到着まで待って救急隊に丸投げするほうがいいんですよ。なんせ日本には「善きサマリア人の法」がありませんので、素人が救護活動をして死なせたり障害を残してしまうと、救護者に責任を吹っかけることができてしまうんです。だから、頭を打ってる事故の場合、エマージェンシー・エジェクトが使えないなら素人は触らないに越したことはありません。
VOL1103:2021年08月30日
○ダメな先輩モード
 7月中旬から取りかかってたデカい仕事があるのですが、概ね片づけてしまい、また月末納期の仕事も部下と2人がかりで片っ端から週前半に片づけてしまったので、ぐーたらモードに入っています。だって仕事に緩急ありすぎてないときは全くないんだもん。で、そのぐーたらの間に取り掛かっているのがKiCadの取り扱い方のマスターです。元々PCBCADはEAGLEで教育を受けており、KiCadは訓練校在籍中からぼちぼちと独学で学んでいたところがありました。ところがその件の「大きな仕事」の前だとかも含めてガバっと2〜3週間めちゃくちゃヒマな時期が発生したのもあり、ぼちぼちと使い方を調べては覚えていっています。KiCadってEAGLEと違って全然解説書籍がないんですよね。あったとしても間違いが多い上に古いバージョンでしか説明してない奴だけ。たまにトラ技でも説明していますがねえ。で、頼りになるのがネットの記述です。色々と拾い集めていってとりあえず3枚くらい基板を起こせるところまではたどり着きました。一番苦労したのは基板取り付けのバカ穴のあけ方ですかね。あれで本当に合ってるのかどうかは分かりませんが、これで一度ガーバーを出力してガーバービューワーで確認してみようと思います。
 
○セロー250ファイナルと小物入れ
 セロー250を手に入れたころにバイク屋のメカさんから5MP(XT225WEセロー)の工具入れを貰っていました。これをどうにかして250に付けたいと思って色々考えて図面を引いたりしていたんですが、多分これでイケるんちゃう?って図面で友人の加工屋に板金加工を依頼。出来上がった金具にさらに追加金具を付けてさて取り付けようとしたのですが……。実は5MPとそれ以外で「ヘルメットホルダが違う」という理由でまともに取りつけられないというオチが付きました。というのXT225WEとそれ以外のヘルメットホルダーで「アームの開く向き」が逆なんです。XT225WEの小物入れ自体が元々ブロンコの小物入れとして作られたものでした。ブロンコでは小物入れのふたをM6のローレットボルトで固定しており、その固定ボルトも専用の金具が必要な構造になっています。詳細は別項を立てて説明しますが、要するにブロンコのやり方で固定しないと蓋が閉じられない、ということなんです。最終的にブロンコの小物入れと金具も手に入れて色々チャレンジはしたのですが、現状でヘルメットホルダが使えない事態になっていてさあどうしよう、といところです。 
 
○音楽イベントがやらかした件
 なんかHIPPOP系の音楽イベントが愛知県で色々やらかしたようで物議を醸していますね。曰く、5000人しか入れないといってたくせに1万人以上入れてるとか、酒は出さないといいつつ酒類販売をしていた、ノーマスクで叫んでるヴァカだらけ、などなど。さらに問題なのが場所が行政のもので行政から借りていたという点。日曜だというのに異例の早さで当該市長が行政としてはあるまじき勢いのエグい文言の文書を出して怒り炸裂させているのが驚きでした。あの文書はざっと読んだのですが、行政職をかじった経験のある身としては「あんなキツい書き方の文書が行政文書で市長公印の押印付で決済が通ること自体が異例すぎる」ということです。相当キレてますねえ、あれ。おそらく今後、上級庁へ行くに従いさらに激おこ文書が出てくると思うんだけど、さてはてどうなることやら。
 
○美山でTRACER9GTを拝んできた
 TRACER系の仲間がTRACER9GTに乗り換えたというので見せてもらいに行きました。元々のティザーなどがダサすぎたので全く期待してなかったのですが、TRACER900GTと違って足回りの出来が猛烈によくなってることに一番驚きました。また、細かいところがハイペースツーリング向けに作りこみなおされており、2代目がソフト気味の足回りでデュアルパーパスを意識しまくっていたのとは大幅に方向性を変えてきています。正直、GTじゃない無印を試乗してみたいところです。また、今回のGTはどうやらETC車載器もオンボードで標準装備みたいです。ETCの表示がLEDモニタ内に組み込まれていました。全体としてはどっちかというとMT-09 tracerからの正常進化という感じです。まあ試乗したわけじゃない(GTは眼中外)なので走りについてはノーコメとしておきましょう。1点不満があるとしたらシートかなあ。もうちょっと前上がりがいいかも。
VOL1102:2021年08月23日
○電子決済はタダじゃないって話
 なんか現金嫌いで何でもクレカや電子決済で済ませたい(まあほとんどがポイント目当てですが)人たちに一言物申したいのですが、なんでもかんでも電子決済・クレカ決済で済ませてしまうのは、自分たちが現金を払い出すための手間と時間を店舗に買い取らせてるだけに過ぎない、ということです。分かりやすく言うと電子決済・クレカ決済で決済した金額の4〜6%は手数料として決済会社に徴収されている、ということなんですよ。Paypayも決済手数料でおよそ2%課金することが発表されていますので、Paypayなら手数料が要らないというのは過去の話になりました。
 たったの数パーセントじゃないか!と思う人もいるかもしれません。ところが飲食や食品販売なんかは特にそうなんですが、案外利益率って高くないんですよ。飲食店3331の法則というのがありまして、売上を10とした場合、家賃1、人件費3、材料原価3に対し、粗利が3というものです。これ、粗利と純利と勘違いして「ほら飲食店は3割利益を確保してるじゃないか!」という人もいるんですが、実際には粗利なので、3の中には実は水道光熱費や税金、各種保険や費用なども全部含まれています。ちなみに人件費の3の中には店主の人件費も含まれます。で、ここからチャリンチャリンと引いていくと実利は多いところで10%前後、多くは3%以下で場合によってはマイナスになっています。そのマイナス分はどうしているか、店主の人件費を削って補てんしているんです。電子決済を多用することはそれだけ店主の収入を削っていることになるんですよ。
 ちなみに最近読んだ面白いやり方は「電子決済だと100%支払だけど現金決済なら割引しますよ」というシステムでした。商法の規定で「決済方法に対して決済手数料を客に負担させるのはアウト」という規定があります。だからキャッシュレス決済だけ割増料金という手法を取ると商法に違反していることになります。ところが「決済方法次第では割引してあげますよ」だと違法にはなりません。だから現金決済の場合、キャッシュレス決済で発生する費用よりちょっと多めに割引する価格を設定するという手段が出てきたようです。似たような割引は例えばガソリン販売なんかもありますね。キャッシュレス決済しない奴は俺の時間を食いつぶして邪魔とかおっしゃってる方は、そのご自身の主義が店舗の利益をガッツリ削った上で自分の時間をわずかな分だけトクしている、ということをしっかりころに刻んでくださいね。

○登録型派遣の担当者は案外モノを知らない
 登録型派遣の担当者がお仕事紹介時に「家にWiFi環境はあるか」という質問を登録スタッフにしたところ、その登録スタッフは「家にネット回線はあるが普段は有線接続している」と回答すると「Wi-Fi環境がない人には紹介できない」みたいな返事があったそうで。で、スタッフが担当者に「そちらのいうWi-Fiとは無線LANだよね?」と聞き返したら「無線LANはPCで使うもんだから携帯で使うWi-Fiがないと駄目」と返されたらしく、いやまああきれました。つまり、この担当者は「無線LAN=Wi-Fi接続」だと1ミリも理解してないのに技術系派遣の窓口業務をやっている、というわけです。この辺、実際に自分が登録型派遣をやってるときにもありました。ただ、登録先のメインがWDBや、当時のテンプスタッフの研究派遣部門だったのもあり、担当者も化学系中心の人ならある程度の知識があるだけマシでした。そうじゃない派遣会社だとこんなアホなこともあるんだなあとびっくりです。

○その測定は何のためにするんだ?
 部下2名のうち1名は近畿大学の電子工学科の修士卒です。前職のお客様方は修士卒で非常に優秀な回路エンジニアたちだったのですが、この部下がとんでもなく使い物にならなくて困っています。今回のびっくり出来事なんですが、測定している波形は「波形のトップ・ローはIC内部由来」「波形の測定の目的はICが正常品であることの簡易確認」の2点です。だから正直なところ、スペックどおり上が大体8.2V前後、下が2.7V前後であれば概ね問題ありません。ところがその彼は下の2.7Vを測定する時だけオシロのレンジを下げて測定して「数値が変わるから変だ!」と騒ぎ出してびっくりでした。ようは自分が今やってる測定が何のための測定なのかを1ミリも理解していないので、測定精度をどこまで求められてるのかすら全く考えらないんです。この部下、どうもペーパーテストの点数だけは恐ろしくよくできるらしいんです。だから院試もパスできるので修士には上がれるよな、という感じですね。私学卒なんで入った奴は必ず学位与えて放り出しますし。え?私?生物工学科の学部卒、それも4留の落ちこぼれですよ(苦笑
VOL1101:2021年08月16日
○トナラーとかいう人たち
 ちょっとネットニュースの記事を見てびっくりしたのですが、トナラーとかいう人たちがいるそうです。曰く、どんなに駐車枠が空いててもわざわざ高級車の横に停めちゃう人たちらしいです。その人たちがわざとそういうことをする理由がこれまた極めて自分勝手でびっくりしました。曰く、高いクルマに乗っている人はお金持ちでおおらかなので多少ぶつけても怒らないし、運転が上手なのでこっちにひっかけることもないので安心だ、という奴。いやまて、トリプルパンチでふざけるなバカヤロー案件ですよこれ。まず1番目、お金持ちの人ほどこういうことに大変シビアなのでぶつけたら普通におこります。また、そういう魂胆でわざと横に停めてる場合、ぶつけた後の謝罪や交渉であの手の人たちは超敏感に嗅ぎ取っちゃうのでさらにキレます。次にそもそもお金持ちだという判断がクソです。結構周りに漢のフルローン10年払いとかで高級車に乗ってる奴います。生活カツッカツです。だからぶつけられたら本当に怒り狂います。次に運転が上手だろうからってのもクソ。デカいクルマに乗ってる理由に「運転が下手で小さいクルマだとぶつけたときにクルマどころか自分まで壊されそうで不安」という理由でドヘタクソがクソデカい車に乗っていることは多々あります。リアルに数人知っています。
 この話でさらに腹立たしいのは、本来「高い車の横に停めてトラブったら面倒なことになるので離して止めろ」と指導するのが親の役目ですが、トナラーに関しては親もトナラーでそういう風に子供に指導してるってんだから呆れます。また、twitterでこれについて自己正当化を散々主張していた人がいたのでツッコミいれてみたところ、極めて自己中な回頭に終始してきました。ようは自分のヘタクソを棚にあげ、安全マージンから何から何まで他人に丸投げ、その上で自分は悪くないの一点張りです。いやもう少し話しただけで極めてクズだと思いましたね。デカいクルマに乗ってる金持ちで綺麗に乗ってる人はめちゃくちゃクルマ好きです。そんな人の横にわざわざ停めてドアパンチなんかかました日にはどれだけ搾り取られるか……。まあ、自分がやらかしてから失敗をくやめばいいんですよ。

○そんな暇はない
 twitterで「大雨が降るとわざと誰かのたんぼに水を張りに行くバカがいるので、その被害に遭わないために見回りをする」みたいな寝言の2ch書き込みをドヤ顔で張ってる奴がいました。いやー、懐かしいネタですが、実はその書き込みがなされた当時、不審に思ってくまくまんに電話で「こんな話があるんやけどなんかヘンだよな」と問い合わせていました。すると彼の回答はドストレートに
  • むしろ悪水排水路の詰まりの見回りの方が大変で他人のたんぼにイタズラしてる余裕がない
  • 給水と排水のルートが違うようにできてるのが普通なんで他人の田んぼに無茶な水を張るのは相当難しいし手間
  • その手間暇をかけてそれをやられる人は村八分どころじゃない騒ぎで村中から嫌われてるorなにかやった
 という回答を貰っていました。その後、知り合いの色々な地域のコメ農家に聞いたら異口同音に同じ回頭が還ってきました。まあ要するに、これを心配しなければならないというのはそのご一家に相当な問題があるということらしいんですよ。貼った人の発言をRTした人もたくさんいましたが、私のツッコミをRTしつつ「これが本当のところだよ」といってるコメ農家もたくさん今回もいました。

○努力の結果と人を受け入れる心
 銀英伝の田中先生の秘書さんの安達さんがtwitterで「急にお金持ちになった奴は貧困弱者に対して非常に手厳しいが、代々裕福な家庭は困窮者への支援を惜しまない。」という内容のことを呟いていました。理由として困窮者が無敵の人になって自暴自棄になった時に標的になるのは自分たちなので、それを防ぐ意味合いもある、と。この話を聞いて思い出したのが、血のにじむような努力の末に現在の高い地位を得ている人は往々にして、どんな形にせよ同年代かそれより上の世代で経済的や社会的な弱者に対して非常に手厳しいということです。残念ながら実兄がまさにこのタイプの人です。例えば派遣社員についてもですが、彼は自分自身が派遣社員という立場に立ったことがないので「自分の部下になった奴のこと」しか知りません。だから「上に這い上がる努力もしてこなかったとか、縛られるのが嫌で自由を求めてるとか、そういう奴が好んで派遣社員になってるから仕方がない」という言い方をします。実際には就職氷河期やリーマンで正規路線から外れてそのまま不本意ながら非正規路線一直線って人の方が多いんですが、兄は自分がその立場に立たないように努力していたため、そういう立場の人のことを1ミリも理解しません。努力をしてればそうはならなかったはずだ、という考え方なんです。安達先生の言葉は自分の兄の考え方の裏付けにもなり、情けなくなりました。
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