


通常の露出計電源ON状態のファインダ内視野

バッテリーチェックモード時のファインダ内視野 |
元祖分割開放測光といわれるとおり、SR-T101はTTL開放測光に対応した露出計が内蔵されています。もちろんシャッター速度や絞り値に連動します。
○電池について
露出計を使うには電源操作が必要です。電池は露出計電池室に納めます。本来の電池はH-DやMR-9という型番の水銀電池になります。んが、この手の電池はPRTRなどの環境対策もあり、すでに製造中止になって久しいのです。色々手段はありますが、主によく使われるのはドイツのヴァルタといわれる代用電池です。形はH-DやMR-9で中身は電圧値が水銀電池に近く調整されたアルカリ乾電池です。これを電池室の蓋側が+になるように突っ込みます。この電池が手に入らない場合は緊急的で非常にオススメしかねますが、SR44という現在でも売られている酸化銀ボタン電池の極性を合わせ、電池室に無理矢理突っ込むと使えます。
○電源スイッチ
電池を装着したら今度は電源スイッチです。実はSRシリーズの電源スイッチは非常にわかりづらいところにあり、さらに非常に判りづらい仕様になっています。底蓋の三脚座脇に左写真のような丸い部分があり、そこが露出計の電源スイッチとなっています。中立でOFF、右がON、左がバッテリーチェックです。スイッチをバッテリーチェック側にすると一番下の画像のように、ファインダ内に指針が表示されます。この状態だと電池がまだまだ使えるということです。B.C.を選んで表示が違えば電池がご臨終しています。
○シャッター感度設定
フィルム感度の選択はシャッター速度ダイアルで行います。シャッター速度ダイアルの側面だけをつまんで上に持ち上げると、外環だけクルクル回ると思います。クルクル回すとダイアル内のASAと書かれた脇にある数字が変化します。この数字がフィルム感度になります。使用するフィルムの感度にあわせてここを調節します。
○露出計の表示と使い方
露出計の電源が無事動作すると、ファインダを覗くとおおよそ3枚目の写真のようになっていると思います。この表示ですが、単なる針の指針が計測されたEV値(光の強さ)、丸い指針が現在選択しているシャッター速度&絞り値での露出数値(フィルムに当たる光の強さ)です。2つの指針がずれている場合、シャッター速度ダイアルや絞りを操作し、両者が重なるようにすると適正露出となります。棒の指針より丸の指針が下に有るとアンダー露出、上にあるとオーバー露出となります。
選択しているシャッター速度はファインダ視野下部に表示されます。絞り値は表示されません。このシャッター速度表示機能、壊れている個体もありますが、壊れていてもカメラ本来の機能にはなんら支障は有りません。
○AUTO ROKKORレンズについて
AUTO ROKKORレンズについては開放測光は出来ません。絞り込みレバーを押し下げる事で絞り込み測光を行います。レンズ側にも絞込みレバーがあり、これを操作します。ボディ側の絞込みレバーは操作すると露出計の電源が停止してしまいます。 |