○試写
とりあえず受け取って初日にいきなり試写してみました。
ちなみに試写での撮影条件はこのとおり。
・HDR=ON
・手振れ補正=ON
・1920×1080p 30fps
まずハウジング付での夜間撮影です。
真っ先に気づく点は振動でした。ソフトウェア手振れ補正が搭載されていないかのようなほどにエンジンの細かい振動は全体的に拾ってしまいます。恐ろしく軽いので大きな振動はないのですが細かい振動で加速で画面が小刻みにブレます。メニューに手振れ補正のON/OFFがあったので付いてるとは思うのですが、DVC575のソフトウェア補正はこれはほぼゼロに出来ていたので優秀だったと思います。
音声は防水ハウジングに収めているとエンジン音が内部でこもってしまい、低音が変に響いてなんか煩い感じになります。また、初回試写は夜間だったのですが、取り付け位置がライトのツラ面に近い場合、ハイビームにすると漏れた光をハウジングがビミョーに拾ってしまい、右下にフレアが出ます。
1回目試写の最後に踏み切りでの通過列車を載せていますが、動体の撮影は想像以上に良好で、DVC575で頻発した画像素子の処理タイムラグによる動体のゆがみってのはほとんど出ません。
明暗描写については、HDRをONにしていると夜間でロービームでもかなり暗部を拾いますので、ドライブレコーダーとしても十分機能します。
次にハウジングを外して夜間走行撮影した結果がこちら。
ハイビームにしてもライトの漏れ光を変に拾うことはないですし、ハウジングが付いてるときと違ってエンジン音が結構自然に入り込みます。DVC575と違って防風措置をとらなくても風切音を拾わないのも優秀ですが、元々マイクの性能はかなり低いのか録音音量が絞られてるのか、環境音どころか自車のエンジンのメカニカルノイズやマフラー排気音なども大きな音でないと拾わないようで、巡航状態やアクセルオフだとエラく静かになります。
固定方法としては純正付属のネイキッドフレームは本体の固定という点ではずば抜けて良好なのですが三脚座のあたり座面が小さくて緩みやすいのが欠点なので、この辺は何か対策を考えねばなりません。実はネイキッドフレームでの試写1回目でおもいっきりぐるぐる回ってしまったのでした。この辺についてはGoPro用のネイキッドフレームのボタン穴を加工するか、もしくはオリジナルのものを加工するか、ちょっと思案中です。
最後に昼間撮影のハウジング無しです。
1920×1080pで撮影すると元ソースにも結構ブロックノイズが目立ちますし、全体的にアスファルトなどがノイジーになることが多いです。解像度で言うと1280×720p、60fpsで撮影したデータがあるのですが、元ソースの段階ではそっちのほうが圧倒的に高画質でした。youtubeの映像はエンコードの関係なのか、ローカル側との画質に随分差がありますので、この辺はつべにあわせたエンコードの検討が必要ですね。色調的には全体的に青に引っ張られる傾向が顕著なのと、昼間はHDRが効いててもシャドーがつぶれやすい傾向にあるのは確かですし、太陽光がモロに入るとがっつりゴーストが出るのはGoProと同じです。夜間撮影で気になった手振れ補正ですが、昼間だとそこそこ効いているようで、DVC575で補正が効いたときのような映像になっています。
というわけで圧倒的に使い物になるという結果でした。今後は花形フードの増設などのゴースト対策とかその辺を考える方向性で。撮影時の設定としては解像度=1280×720×60fps、HDR=ON、手振れ補正=ONが最良解みたいですね。欲張って1920×1080pで撮っても一次データのブロックノイズの酷さはちょっとダメダメです。あと、720pの60fpsだと1次ソースやエンコード動画にめだったブロックノイズは出ないのですが、なぜかyoutubeにアップするとやたらブロックノイズが目立つエンコになります。エンコードについては要検討ですね。フルHD撮影でも破たんしないあたりは、やはりGoPro
4とかはよく出来てますね。値段なりの高性能だと実感しました。DVC575も遠からず本体ほぼ無加工でUSB電源対応改造をしてやろうと考えています。 |