フジナー7.5pF3.5の描写が大好きで結構愛用していたスーパーフジカ6なんですが、ある日の現像アガリを見ていると思いっきり光線を引いており、予想通り蛇腹がやられていました。ちくしょー・・・・。そしてその修理方法が思いつかないままはや1年半が経ってしまいました。
ところが平成28年(2016年)の年明け早々、蛇腹修理でちまちま検索していると面白い情報を見つけました。どうやら皮革製品の軽修理に使うタッチアップペンを使えば結構お手軽に光線引きを停められるぞ、というものです。というわけでブツの調査も含めて早速動き出してみました。
○現状認識
我が家のスーハーフジカ6の蛇腹は下の写真の赤枠の角が全部やられています。元々もっとやられた範囲が狭かったのですが、放置中にさらに崩壊して穴がどんどん増えた次第。修理開始前に改めてLED照明突っ込んで暗室で調べたら穴だらけでした。
○修理に使うモノと修理方法
で、修理に使うものですが、ソフト99から出ている皮革製品用のタッチアップペン「チョット塗りペイント皮革用」という奴の黒です。アマゾンで700円くらいで転がってるはず。私も近所のホームセンターとか調べても全然取り扱ってなくて、仕方がなくフォロワーでもあるソフト99の公式アカウントに問い合わせてみたところ、ダイキの系列店では取り扱いがあるって話でした。ぱっとダイキの店舗の場所が思いつかなかったのでamazonさんぽちー!
定番の「透明になるボンドに顔料を混ぜてウンタラ」はモノが最初っからボンドなので積層も簡単ですが、こいつは元がタッチアップペンなので積層にはあまり向いていません。穴の開いている場所に少しずつ根気よく塗料を垂らしては乾かして被膜を作って太らせていく方法をとります。針が通るくらいの大きな穴でも5回くらい塗り重ねたら停まる感じです。なお、今回は安全策もあり、まだ穴の開いてない部分の角にも全部こいつを塗りたくっています。また、瀬戸内でも氷点下に下がるような日に作業をしましたので、ファンヒーターの前に置いて乾燥させました。できた結果がこれ。
なお、この後も蛇腹を開閉する>穴あきを確認する>穴を埋める>蛇腹を開閉するを何度も繰り返し、多少開閉したところで穴が開かなくなるまでやったところで完成です。
こいつはゴム系の塗料の被膜ができるため、ボンドなどを利用するよりも柔軟性に富みきれいにふさぐことが出来るっていう話だったのですが、実際そんな感じです。作業はかなり手間ですが蛇腹の厚みも増えませんのでかなりおすすめです。 |