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いつもどおり現像が終わったアクロスをのんびりスキャンしていたときの事。スリーブ中で欲しいコマが1、5、6だったのでそういう風に指定して読み込ませていたところ、1コマ目から5コマ目へのフィルム送りが5コマ目で停止しないというトラブルが発生してしまいました。電源入れなおしたりしてもダメ。なんでやねんーってダメ元でばらしてみたところ、その原因がわかり、対策も講じれて無事スキャン再開できたのでした。私は結構無駄なネジやケーブルを外しちゃったのですが、無駄なく整備できるようにちょいとまとめてみました。
DiMageScanDualシリーズは基本的にホルダの裏についてるリブでスリーブかマウントかを判別し、それぞれのコマ位置についてもリブの欠き取り位置で検知しています。1枚目の上がスリーブホルダ、下がマウントホルダです。コマ送りのときに1コマ目以外検知できないだののコマ送りトラブルの場合、この欠き取りが検知できていないということです。
欠き取りがあってそれを検知しているということは、光学的か物理的か2つに1つの方法で検知していると考えられます。物理的検知が故障していたらお手上げですが、ラッキーな事にこのフィルムスキャナは光学検知方式を採用しています。ようはそのセンサー部分にホコリか何かが詰まってしまい、リブの欠き取りが見えない状態になっちゃったわけですよ。そこでその辺のお掃除をしてあげます。
センサー部分を掃除するだけならバリアシャッターを下ろすだけで出来るのですが、どうせやるなら徹底的にやっちまいますかということで、奥側のお掃除もやっちゃいます。
2枚目の写真で示した3本のネジを抜き、アッパーカバーを後にずらすと上にカバーが外れます。これで内部が露出します。外したらリブが通る溝を掃除します。その溝ってのは正面向かって右側、3枚目の赤丸で示したあたりを貫いていまして、後方まで抜けています。この溝の一番手前にセンサーが仕込まれてあります。一番ホコリが貯まるのは奥側です。なんせ読み取り機構を前後させるメカが近く、そこについてるグリスの影響を受けやすい構造になっているからです。この溝をしっかり掃除してやると大抵の場合、コマ位置検知が復活するはずです。 |