MC TELE-ROKKOR QF 200mmF3.5

 
 MC時代のミノルタ製単焦点レンズは、一部広角系を除いてほぼ同等の構造をしています。200mm以上で多少構造が違う程度です。

 まずアウターケースを外します。フードを前方にスライドさせます。1枚目の青い矢印のイモネジ2本を抜き去り、時計回しに鏡筒を回します。するとアウターが抜けてユニット構造が丸見えになります。

 ヘリコイドを前進させると2枚目の写真に出てくるネジが見えますので、ここを4本緩めます。すると前群+中群、絞り、後玉と4組がセットになったまま鏡筒からごっそり外れます。

 レンズは前玉と中群が一体となったユニット構造になっています。ちょうど鏡筒との固定部分の直前で前後に外れます。後玉は1枚だけでユニットにはなっておらず、バッフルをロックリングとして絞りユニットに直接固定されています。Rがきついほうが絞り側です。前後の向きを間違えて組むと無限が出ませんので注意。

 無限縁の調整は他のMCレンズと同じです。ヘリコイドと距離環を固定する4本のネジが距離環の内側にあり、ここを緩めると距離環がフリーになります。インフが出た状態でこいつを緩めて指標をあわせるとインフ調整が出来ます。

 ちなみに今回ミスってヘリコイドを抜いてしまいました(汗) おかげでやら無くていい調整作業が一杯増えたという(苦笑

 ヘリコイドを抜いてしまった場合は絞り環の動作範囲に合わせてヘリコイドを組み合わせます。で、インフの5度程度のズレは気にせずに絞りの動作を中心に組み立てたあと、普通にインフ調整してしまえば大丈夫です。これは他のMC系、初期MD系レンズにも言えることです。

 

 
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