Kiev/Contax用JUPITER-8Mの解体 |

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ツァイスのゾナー5cmF2のコピーというかOEMというか、そういう位置付けにあたるこのJUPITER-8M、写りはええんですが、組みつけがなんともソ連クオリティでして、私のは中でカニ目リングが緩んで中玉がぷらぷらになっちゃいました。そこで解体してオーバーホールしてやろうとなったのですが、なんせ作例はあっても解体情報が全然ない。というわけで手探りでやってみました。
ちなみに撮影には研究・練習用のジャンク個体を利用しています。再組み立てしないことを前提に撮影のために解体していることを申し置きします。
まずマウント部を外すため、左の写真の位置にあるイモネジを緩め、ヘリコイドのローレットを握ってえいやーっと緩めます。冗談みたいに本当にがばっと抜けてしまいます。 |

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続いて絞りリングにあるイモネジ2本も緩めますが、これが壊れやすいわ抜きにくいわで相当苦労すると思われます。これを緩めたらまたえいやーってローレットを握って緩めてやります。そしたらまた冗談みたいに本当にがばちょって絞り環も抜けちゃうのです。 |
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最後に飾りリング側面にある青矢印で示したイモネジを緩めると飾りリングがまわせるようになります。飾りリングを抜くと前玉がごろーんと出てきます。そして中にカニ目リングがあり、緩めると中玉がユニットで出てきます。後玉はそのままカニ目で緩めるとユニットで出てきます。各ユニット端はハードコートされていますので、多少は拭いても大丈夫です。
なお、赤矢印で示したリングとその右隣のスペーサーで無限遠を調整していますので、必要がなければ絶対に触らないで下さい。ズレるとアパーチャーにピントグラスを貼り付けてエンヤコラーとしなくちゃならなくなります。 |
(C)1998/2006 Takayuki Kazahaya |
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