MINOLTA X-500 Variation |
X-500の紹介項目でも書いていますが、ミノルタはXシリーズを輸出するにあたり、輸出先ごとにこまごまと銘を変えて出していました。たとえばこのX-500もX-570という銘のものがありました。また、X-70もXG-Mという銘でオーストラリアに輸出されていたとか、XEbがXE-5になっていた、X-1がXMやXKになっていたなどなど、そういうのがごろごろ出てきます。偶然にも我が家には3種類のX-500が揃ってしまったので、そのご紹介をば。
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X-500 Silver Body |
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ミノルタのX3桁シリーズの中堅として出たX-500、国内で販売された個体は黒ボディだけでした。当時、ミノルタは偽ブランド対策も有り、各仕様地向けに微妙にネームや仕様を変えた個体をいくつか出していました。X-500はヨーロッパ向けにはX-570という銘柄で出荷されておりました。銀色のボディというのはX-570にのみ設定されて仕様地は西ドイツだった、そういう話が某MLで昔から出ていたわけです。駄菓子菓子……
2008年、ヤフオクを漁っていると面白いものを発見しました。銀ボディだけどX-500銘というものです。銀ボディを手に入れようとしたら本来はX-570銘のボディを探すしかなく、当然ながら欧州からの出戻り品を探すわけです。しかしこんなド珍品が出てくるとは思いませんでした。なお、この個体も前オーナーが西独駐在時に向こうで手に入れた個体だそうです。 |
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Serviscope X-570 |
No Photograph |
岡山のカメラ店でバイク仲間のあおあお君が見つけた個体。見つけたと言われてソッコーで抑えさせました。ただこいつ、スイッチが死んでました。
で、セルビスコープってなんじゃらほいって調べたところ、どうも医療用の撮影装置(咽頭鏡?)っぽいです。この手の撮影装置に付属するカメラってニコンFM系がやたらと多い印象なのですが、このServisopeというブランドのメーカーはどうやらミノルタと組んでいたらしく、新ロゴミノルタの銘板の上からシールで自社の銘板を貼った黒ボディのX-570を付属させていたようです。なお機能的にはノーマルのX-500と全く同じです。他の医療用撮影装置付属カメラのように何かが殺されているということはありません。 |
(C)2008/2016 Takayuki Kazahayag |
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