Zeiss Icon ContaxII 543/24 | |
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言わずと知れたContaxの名機、ContaxIIです。平成27年の年末、ツレのバーに呑みに行くのについでに久々に中古カメラ店巡りをしていたところ、現状渡しでボディのみ11000円という激安でした。激安の理由はテキトーな自己修理のおかげでシャッターダイアル周辺にネジなめが発生していたからでした。ほかの機能は健全でしたのでまーOK。 こいつがなぜいいのかはすでにKiev4aの項目で散々っぱら述べているのでそっちに譲るとして、こいつがそのオリジナルです。 実機をチェックしていきますと、まず後付けでシンクロ改造されています。また、背面のZeissのロゴ、シリアルナンバー、ダイアル類の加工、シャッター速度系列などから1937年か1938年の製造と考えられます。我が家で一番古いボディということになりました。 実際に何本かフィルムを早速通して気づいたことはKiev系と違ってContaxIIのアパーチャーは通常の135判であるということです。Kiev2/3/4系は実はアパーチャーが通常の135より上下左右とも0.5oくらいずつ広いため、コマ間が通常のカメラよりも大幅に狭くなります。パーフォレーション送りは通常通りなんですが異様にコマ間が狭いという状態が発生するんですが、ContaxIIのコマ間は現代の135判カメラと全く同じです。 正直、Kiev4aと色々比較してみたのですが、メカ的な点での差はここしかありませんでした。細かい感触や気持ちよさはもちろん全然違うのですが、道具として使うに当たっての差は本当にここしかないってのが、ある意味凄いというべきか。あと、当然ながらダイカストの出来が全く違っていて圧倒的にContaxIIのほうが精密でした。 |
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