MINOLTA α7 | |
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ミノルタ最後のフラッグシップとも言えるべきモデルです。本来のフラッグシップモデルといえばα9やα9Tiともいえようものですが、実質的に最高機能を搭載したAF銀塩一眼レフとなると、このα7が最後になります。 前モデルの707siと比較すると大幅に進歩しているのが、各種メニューの扱い方や各部の操作性という点に尽きるでしょう。si系では機能ボタンと前後ダイアルの操作の組み合わせで各種のセッティングや操作を行いました。しかし、7や9では1つのボタンやレバーには1つの機能しか付与されておらず、何かとの操作の組み合わせで複数の機能を持ち合わせるというのは、ほとんどありません。 概観上の最大の特徴点はやはり、背面に設置されたナビゲーションとMF一眼レフのようなダイアル2つでしょう。今までのカメラはカメラの軍艦部、たとえば8700iや707siでは右肩上面に、ペンタックスZシリーズでは軍艦中央のプリズム上に設置されていました。α7ではこのナビゲーションはデジタル一眼レフのように背面に移り、しかも表示内容も多彩になり、得られる情報量は後発のα7Digitalを凌駕しています。AELボタンを押しながらDISPボタンを押すと、分割測光の各センサー毎での輝度情報が出たりもします。 軍艦に設置された巨大なダイアル2つのうち、1つはモードセレクターで、1つは露出補正です。どちらもMF一眼レフのようにデカいモノが搭載されていますが、見た目でどういう操作をするものかが非常に分かりやすいため、直感的に操作が出来るようになりました。また、左端に設置された露出補正は、実は実用上は普段使いません。何故かというと、ナビゲーションディスプレイを使って前後面のダイアルの設定が変更でき、そこに露出補正を当てはめられるからです。私は背面を露出補正、前面を絞りに設定しているので、このダイアルは使用しません。 α7とα7Digital、ほとんど同じつくりをしています。デジタル化するのに最適なベースだったようです。上面から見てみると、どちらが銀塩でどちらがデジタルかなんて見分けがつかないくらいです。背面を見てもα7にも背面ナビゲーションが搭載されているので分かりづらいですしね〜。ちなみに操作性はまったく同じなので、デジタルカメラ固有のセッティング以外はマニュアルなんて見なくてもそのまま扱えます。 そうそう、私はこれを入手した際に、データセーバーなるものもセットで譲ってもらっています。これは、レンズマウントに取り付けると、α7の中からフィルムの撮影データをすいだせるというド変態な代物です。これがあるといちいち1ショットずつメモしなくてよくなるので非常に便利です。 |
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