PENTAX auto110
 ペンタックスが世界に誇るバカカメラ、カセットフィルム(110サイズ)でなんとレンズ交換式MF一眼レフなんです。といってもさすがにこのサイズなんでMEは使えずオート露出専用なんですけどね。

 このAuto110、こんなに小さい(下に敷いてある布の目地に注目)んですが、さらに驚く無かれ、専用TTLオートストロボ、専用ワインダー、ズームレンズを含む豊富な交換レンズ群、専用フィルター群等、ちゃんとシステムが組めてしまうあたりが完全に逝ってます。

 こんだけ小さいAuto110ですが中身はちゃんと一眼レフです。レンズを外してすぐに見える2枚の薄幕は絞りで、実はこいつがシャッター幕も兼用しています。その奥にミラーが見えます。レリーズするとまず一旦シャッターが全閉し、ミラーが上がり、くちばし状の斜光幕が開きます。そして最適絞り数値までシャッター幕が開き、最適シャッター速度数値で閉じます。そして斜光幕が閉じ、ミラーが降り、またシャッターが全開します。つまり1回のレリーズでシャッターは2回動いてるんです。

 ファインダー内表示は至ってシンプル、マット面にスプリットがあり、右下に手ぶれ警告灯がついているだけ。1/30を下回ると右下のランプがグリーンからオレンジに変わります。

 レンズマウントは恐ろしいことにしっかりと金属マウントです。レンズは全部開放F値はF2.8で、17mmパンフォーカス、17mmピンフォーカス、24mm、50mm、70mm、20-40mmと6種類あります。35mm版相当の数値は×2をすると出ます。2種類の17mmのうち、ピンフォーカスはヘリコイド可動型、パンフォーカスはヘリコイド固定型です。手持ちのレンズは17mmピンフォーカスと24mmです。
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