MINOLTA α8700i Black
 世界初のAF一眼レフを発売したミノルタの第2世代AF一眼レフ。これは1990年に発売された、第2世代αの最高峰機種です。第一世代のα9000/7000/5000の測光システムがX-700の血を受け継いでいたのとくらべ、この第2世代からはまったく違うシステムが採用されており、この8700iや7700iでは6分割測光が搭載されています。

 Z-5と比較していいなと思った点は、まず1つ目はかなり暗い部屋の中でもあっさりとフォーカス位置を探り出す点です。雨の日の夕方、障子を閉めて蛍光灯を消した状態でも、楽々フォーカスします。Z-5にはまず無理な注文です。次に気に入ったのはX-700譲りのアキュートマットスクリーンです。3つ目のお気に入りの点は液晶に照明がついてること。Z-5にゃありませんでしたからねえ。

 Z-5と比較して気に食わない点は、やっぱりαなんで絞りリングが無いことと、動体予測AFへの切り替えが手動でできないこと。でも絞りに関しては右手で簡単に操作できるんでそんなに操作性は気になりません。動体予測はたしかに明らかに移動してる被写体だと自動で切り替わるのですが……。そして一番困る点はプレビューボタンが無いこと。なんで最上級機やのにプレビューでけへんねんって思いました。

 重量的にはほとんどZ-5と同じ、ホールディングはZ-5よりもやや劣る、というところです。まだレンズはこの標準ズーム35-105mmと望遠ズーム70-210mmしかありませんが、順にSRマウントと同じくらいに充実させていきたいです。
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