MINOLTA α707si

 
  
 xiシリーズ、いわゆる第3世代αでコケにコケ、ハネウェル事件も相俟って相当ヤバかったミノルタですが、90年代に入って起死回生の一手としてリリースしてきたのがsiシリーズといわれる第4世代αです。フラッグシップの807siを筆頭に中級機からエントリー機までラインナップ。303siまでの機種には総じて14分割ハニカム測光が採用されたのもこの時期でした。でもときすでに遅し、xi時代の遅れは取り戻せず、多くのユーザーがN社やC社へ逃げてしまった後だったのでした。

 手持ちの一眼レフの中では最新に当たる機種です。当然いろんな点が進化しており、4点ですがAF測距ポイントが変えられるとか、5400HSや3600HSを使えば全速シンクロ可能とか、8700iと比べると当然ながら相当に進化しています。実はこのα707siはKuma君のところから流れてきたもの。これの話が来る前はAF機の主力に807siを据えるつもりで考えていましたが、ほぼ能力的に変わらずインテリジェントカードが使えるというので、707si導入を決定したのでした。

 実際に使ってみたところ、一番便利なのはZ-5やZ-1のHypPに当たるPa、Psモードが使えるという点です。プログラムである程度決めさせて、プレビューを駆使して絞り値をシフトさせたり、シャッター速度を稼ぎたい・落としたいというふうにシフトさせたりと出来るのです。Aモードで頭の中で直感的に考えるよりも速写したいときは便利ですよ、これ。

 さらにお便利昨日が内蔵ストロボ搭載なのと、その内蔵ストロボを利用してストロボのワイヤレスTTL制御が出来るという点です。外付けストロボをボディ側から発光制御できたりもします。色々試していて便利だと思った機能は、定常光測光はそのままでストロボ光のみを調光するという奴。や、現代のAF一眼レフだと普通についてるのであろう機能ですが、今まではたとえばオートメーター4Fで測ってから数値を見て考えて……という感じだったのに、この機能を使うとダイアルを回すだけで制御できてしまうのが便利すぎです。また、ワイヤレスはブツ撮り等で威力を発揮しそうだなぁって思います。まだ実戦投入はしてないんですけどね、これに関しては。3200xiを繋いでぱしぱし光らせて遊んだ程度です。

これから我が家の主力AF機として活躍してくれることでしょう。
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