H29/04/07 中国製のオシロキットを組んでみた
 無事に半年間の職業訓練も終わり、そして無事に訓練を受けた分野への再就職も決まって安定的に働きだしたころ。いろいろとブレッドボードで作って遊んでいるとどうしてもほしくなったのがオシロスコープ。でも実際に購入すると結構高いんですよねえ、オシロって。普通にテクトロニクスのそこそこまともな奴を買うと、3chで機能が少なくてそれでも5万はします。が、密林をふらふらさまよっていると中国製で1chしか取れない、200kHzくらいが限界という奴ですが、専用のケースを買っても3800円くらいというオシロスコープの組み立てキットが売られてるのが目に留まりました。久々にはんだ付けの技術の維持目的の作業もできるというのもあり、さっそくぽちー!3週間かかるといわれていたのに5日ほどで到着しました。
 
  
 というわけでいつもの密林箱を開封するとこんなのがごそーって入っています。左が専用ケース、右が組み立てキットです。ケースはともかくキットを開封していきます。


  
 とりあえずこんな感じでわらわらと入っており、A4両面印刷の説明書が3枚入っています。1枚目は表面実装部品の組み立て、2枚目はリード部品etcの組み立てと調整方法、3枚目は超ざっくりとした使い方と回路図です。この回路図の背面に書かれてる「9Vから-5Vを生み出す回路」ってのをLTSpiceで試してるんですがうまく再現しないんですよねえ。実機ではなぜか動くのに。
 
 
 当然表面実装部品が未実装なので、2012サイズのチップ抵抗がずらずらと入っています。まあこの程度ならPbフリーはんだでも楽勝ではんだ付けできる程度には訓練校で鍛えられたのですが。
 

 
 付属するPCBがこちら。キットによっては紺色のレジストの奴がくるみたいですが、ウチのは赤でした。回路図が添付されているのとPCBが広く出回っていること、昔はファームウェアも公開されていたことなどから、コピー商品が大量に出回っているんだとか。ちなみに4層ガラスエポキシ基板で35um銅箔+20umメッキ+Snメッキっぽいです。はんだレベラーはついていません。ARMのマイコンだけさきに実装されています。
 

 組み立てですが、私はチップ抵抗、FET、レギュレーター類等の表面実装部品の実装で1時間半くらい、リード部品の実装で3時間くらいで5時間もかかっていません。また、セラコンのうち0.1uF品は15%くらい誤差のある奴がいくつかあるのですが、回路図を見て定数が必要じゃない部分にそういうヤバい奴を持っていき、0.1uFという定数が必要になるところは誤差の範囲内に収まってる奴を持っていけば大体うまくいきます。ちなみに組み立てに使ったはんだはあえて全部鉛フリー半田です。コンデンサ等でDGNDやAGNDに落ちてるところは後回しにして先に普通のパターンの部分だけD型のコテ先で組み、広いGNDパターンとつながってるところこやスイッチ類、コネクタ類など熱量のいるところはK型に交換して組み立てています。


 つーわけで発振回路を組んだりしていろいろ測って遊んでみました。ちなみに電源は9Vと書いていますが12VのACアダプタでも動きます。実は7809を使って12Vから9Vに落とす回路を作り、さらに電源を006P電池とACアダプタとを切り替えることもできるアダプターなんてものを作ったりもしたのですが、普通に12VのACアダプターで動いてかなりへこんだのは言うまでもありません。
 
(C)1998(H10) /2017(H29) Takayuki Kazahaya