3LD XTZ750 Super TENERE 1991 GB
What's about XTZ750
 XTZ750、知ってる人は知ってるバイク。ここをサーチエンジンでヒットさせてくる人はそういう方々でしょう。ただ旅先などで「これア○リカツ○ン?」なんていわれるとすっげー腹が立ちます。ヤマハの文字が読めへんのかーとか思います。このモデル、パリダカ出場用マシンの公道向けレプリカなんですが、レプリカと侮ることなかれ、設計&試作段階での要求性能は「サンド走行で180km/h巡航が可能な運動性能」だったらしいです。実際69psのパワーはダートでもあっさりと3桁まで230kgの巨体を到達させます。到達させてくれるんですが……、制動能力がかなりショボーンでぜんぜん止まりませんΣ。旋回性能はかなり高いです。バンク角は左旋回時はアンダーガード、右旋回時はブレーキペダルが地面にヒットするため、アクセルオンだとあまり稼げないのですが、それでも普通にロードバイクのケツくらいは突っつくことはできます命の保証はしませんがw

 車体自体の基本設計は89年から97年までほぼ同じなのですが、製造時期などで1型、2型、3型の3つに分かれます。1型は89&90、2型は91〜94、3型は95以降で車体色がミヤビマルーンのみです。で、どう違うのかというと、1型はパッシングスイッチがない&リアサスのプリロード可変、2型はパッシングスイッチあり&プリロード固定、3型は色とレギュレーターです。ほかにも1型>2型でブローバイの取りまわしが違うだとか、3型でもレギュレーターの固定位置が違うだとか、仕様地次第でリアサスの設定が違うだとか、エアクリーナーボックス抜いたら穴が半分しかあいてなかった(スイス仕様)だとか、ライトの球がPH7だった(爆・ほとんどはH4U)とか、輸出車なんで結構細かい違いは出てきます。

 メジャートラブルですが、まず1型&2型はレギュレーターがしょっちゅう戦死します。47X型番なんでFZR250やDT200WRなどなどに使用されているあれです。ほんっっっっっとよく壊れます。対策としては3型以降のに交換するか、TT-Rのに交換するかです。TT-Rのはボルトポンなんでこっちが便利でしょう。ちなみにオマケでバッテリーもよく死にます。レギュレーターコネクタが燃えますw。次に壊れるのはクラッチ。オイルラインが細いためにクラッチが結構あっさり焼けちゃいます。対策としてはTRXのクラッチボス&プライマリギア、クラッチディスクを利用することです。車体回りだとハブベアリングが逝きやすいのと、これはちょっと爆笑モンなんですが、なんとスタンドが折れますw。2万キロ越してる車体を持ってる人、覚悟しといてください。私の車体みたいにある日突然根元からボッキリなんてことが本当に起こります。ええ、起こりましたとも、ツーリング初日の早朝に(苦笑)。対策としては……何もなかったりします。ランツァのスタンドを使えばスタンドにかかる荷重が減ってマシになるとかいう話はありますが。うちは再溶接でしのいでます。

 燃費ですが、41000マイル走行時点で大体リッター8〜10マイルです。15000マイルごろはリッター10〜13マイル走っていたのですが、さすがに多走行というのとキャブの掃除を放置してたのがたたったのか、最近はめちゃくちゃ燃費悪いです。もともとスーパーテネレというモデル自体、燃費のいい車種ではありませんので仕方がないのですが、TRXやTDMがリッター18キロ〜20キロ前後走ってるのを考えると、100cc少ないんだしもちっと燃費向上してくれても、とは思います。エンジンを4EPや4NX、5GGに換装すると結構燃費は伸びるみたいです。

 で、私の車体ですが、宿野輪天堂の店先で1年以上おねんねしてた車体ですが、しかしちょっとしたメンテナンスだけで好調になりました。納車直後はフロントスプロケットをノーマルから+1にて乗っていた(OGYAN氏は-1で乗っていた)ため、また、まだエンジンもへたっていなかったというのもあって、キャットアイ製メーターの数値で大体ふぬわkm以上はマークしていましたが、ギア比ノーマルの現状ではぬわわkm出るか出ないかというところ。なおギアボックスの設定ですが、ロー以外はすべて1次減速比はTRXと共通です。つまり……2次減速比をごにょごにょすれば(以下自主規制w

 ところで私の愛機ですが……2003年10月5日に接触事故を起こし、11月5日に登録抹消、解体となりました。4年間7万キロをともに過ごしたマシンで愛着があり、解体するのはかなり残念だったのですが、車体部品を10Valvesのメンバーさんらがほとんど引き取ってくれることになり、部分部分ではありますがこれからも走りつづけてくれることに感謝したいです。事故のときに思ったのは、やっぱりもっとしっかりしたブレーキ性能が欲しいということでした。21インチだからなんて言い訳が出来ないくらい聞きませんでしたし。
2003年10月最終時点での仕様(写真は2003年1月仕様)
主な変更点
ハンドル Hardy Middium Height
ミラー Culb Green Sumb 可倒式
タイヤ(前) MICHELIN SIRAC (90/90-21)
タイヤ(後) MICHELIN SIRAC(130/80-17)
バルブ AP-RALLY 80/80W ×2
リアサス オーリンズ
レギュレーター TT250R用ヤマハ純正
追加装備
入江技研製マップホルダー
キャットアイ サイクルコンピューター CC-VL200
GIVI モノラック+モノキーベースM2
GIVIE360互換 ATLAS製40リットルトップケース
TANAX サイドバッグ28リットル×2
設定変更
フロントサスオイル #10→#15
キャブニードル位置変更
ライト電源のバッテリー直結化済み
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