XT250 SEROW:XT225WE/ブロンコ用小物入れを増設する
 XT250セローですが、フレームの形状が変わったのもあり、小物入れがネックとフレームの隙間に移設されています。場所的にはこんな感じ。
 
 
 こんだけ小さいので車載工具がショボいのかと思えば案外中身は充実していました。XT225Wセローと変わらない内容のものが入っていました。やるなヤマハ……。ただ、一番よく使う8mm/10mmのコンビネーションがプレス打ち抜きの超手抜き品になってたのはアウトですね。中身はこんな感じ。4mmのヘキサを出し忘れてますがXT225Wのもの同様に入っています。
 
 
 で、ウチのセローは定番の「小物入れをETC車載器搭載場所にする」加工を予定していますので、ここを工具入れとしては使えなくなってしまう予定。しかしオフに行くのにちゃんと車載工具は持ち歩きたいのと、パンク修理キットくらいならETC車載器と一緒に入れられそうってのもあり、別の場所に小物入れを増設することを検討していました。すると……バイク屋で余剰品となったXT225WEの小物入れをゲット。これをなんとか車体側無加工で取り付ける検討を始めました。
 
  まず現物合わせでテキトーに取りつけ位置をみつくろい……
 
 
 元々のXT225WEの車体の採寸も行って取り付け穴位置の関係を精密に測定、メモ。
 
 
 メモを元に金具の構想を練り、車体への取り付け部の構造についてベニヤ板で仮に形を作って整合性を確認。
 
 
 
 で、大まかに仕様を決定したのでヨコヤマ自動車にいつものようにお願いし4mmのアルミ板を加工してもらってこんな金具を作りました。だがしかし!実際に取りつけてみると蓋をロックできないようです。調べてみるとXT225WEは専用のヘルメットホルダ(通常のヤマハ・カワサキ用とはアームの動きが逆のモノ)を使ってヘルメットホルダのアームで蓋をロックしているようです。一方でブロンコの場合、蓋を固定するネジを入れるための専用金具が存在しました。
 
 
 この22番ですが小物入れと一緒に既に製廃、終売になっていましたil||li _| ̄|○ il||li
 で、仕方がないのでヤフオクで金具付のブロンコ用をスナイプ。即決価格ついてるのにその手前の100円や200円のところでチマチマ競り合ってやがったので、横からさくっと即決価格でかっさらってやりました。
 
 
 まあ、実際にはノーマルのヘルメットホルダと小物入れの共存を目指してあれこれ散々2か月くらい策を考え続けたのですが、最終的にはキタコから出てるアダプタを使ってブレーキマスターの取り付け金具のところにヘルメットホルダを移設することで解決しました。取り付けた姿がこちら。蓋の固定ネジは家の部品箱に転がっていたノブ付M6ボルトを利用しました。これがものすごくジャストフィットでした。

 
 搭載する車載工具ですが、4EP-TDM850の車載工具とXT250セローのものを組み合わせ、ドライバは6連装マルチドライバーを追加して車載セットとしています。FI車なんでぶっちゃけ山の中で止まると電装系やエンジン回りなら手も足も出ないんですが、何かがもげたとかそういうのならこれで概ね対処できます。
 
 
 ブロンコ用は金具があるやつはすごくレアです。XT225WE用を見つけた場合は自力で金具を作ることになると思います。機械設計の経験が多少でもある人ならおそらく図面を引くのは簡単ですが、あれを折り曲げ加工するのが結構つらたんでしょうね……溶接機も必要になりますし。 
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